HTC Kaiser(S11HT)用のAndroid配布ページ “Kaiser Builds”(http://www.androidonhtc.com/kaiser/latest_builds) から、Android 1.5 のビルドデータが6月30日にアップされています。
Androidは、1.5からinput method (IME)が使えるようになっていますので、日本語IMEをインストールすれば、日本語のメールもストレス無く打ち込むことができるはずです。
Android 1.5 Bundlesの表の一番上、"android-ION-30_06_09.zip"と書かれたリンクをクリックして必要なファイルをダウンロードします。
ちょっと疑問なのは、このリンクをクリックしてダウンロードできるファイルは、"android-1.5-2009-06-30.zip"なのです。ファイル名が違うのですね。
ま、このあたりの細かいことは、あまり気にしても仕方ないので、自ら地雷を踏む覚悟で盲目的にダウンロードして展開します。
ちなみに、Android関係で最近やたらIONという単語が出てくると思ったら、Google主催で5月27日(現地時間)に、サンフランシスコで開かれたGoogle I/Oカンファレンスで、ロックなしのHTC Magicが、IONという名前で無料で配布されたんだそうです。メッサむかつくし。俺も欲しいし。
その昔、SUN主催の組み込みJAVAのカンファレンスで、組み込みJAVAがインストールされたPalmが無償配布されたという話がありましたが、そのときも、むちゃむかついたです。後から言うなや~、って感じです。
話が強烈に横道にそれてしまいました。とりあえず、落としたファイルを展開してみると、"bundle"というあっさりした名前のフォルダが出てきます。
この中には以下のようなファイルが入っています。
2009/07/09 20:53 1,409 default-kaiser.txt
2009/07/09 20:53 1,877 default.txt
2009/07/09 20:53 137,216 haret.exe
2009/07/09 20:53 3,160,318 initrd.gz
2009/07/09 20:54 43,315,200 system.img
2009/07/09 20:53 1,425,784 zImage
6 個のファイル 48,041,804 バイト
これらのファイルを前回と同じようにUSBアダプタ経由でmicroSDのROOTに直接ファイルをコピーします。
そのとき、ちょっと気にしたのは、microSDのフォーマットです。Installing Android on the HTC Kaiserを見ると、FAT32かext2フォーマットのパーテーションを使うように書いてあります。前回、たまたま手元にあったのが、8GBのSDHC規格のmicroSDだったので、そのあたりは全然気にしませんでしたが、今回手元にあった空きカードは、512MBのSD規格のmicroSDです。SDHCはFAT32フォーマットで出荷されるように規格で決まっていますが、SDは特に決まりがありません。たいていは、FAT16でフォーマットされています。ですので、とりあえずWindows上でFAT32でフォーマットします。
FAT32でフォーマット SDHCではないSD規格のカードはFAT16でフォーマットされていることが多い。 |
FAT16でも動きそうな気はしますが、ま、念のため……
あとは、先ほど展開したファイルをそのままmicroSDにコピーして、"default-kaiser.txt"を"default.txt"に書き換えて、中身を編集します。
そういえば、前回、「PPPの設定は関係ないみたい」のようなことを書いたのですが、やってみると、ちゃんと関係あるみたいです。以下が、とりあえず動いたdefault.txtです。
ここから先も前回通り、一旦、S11HTをソフトリセットして、haret.exeを立ち上げ、Runをタップすると、お馴染みペンギンの絵が出て、Linuxカーネルが立ち上がり、続いてAndroidが立ち上がります。
今回は、"data.img"か"data.gz"が無いので、data.imgを自動的に作るため、Linuxの起動に最初少しだけ時間がかかります。Androidのロゴがかっこよくなっています。
うまく立ち上がったら、Android1.5のチュートリアルが始まってしまいますが、そんなものはとりあえずスキップして、ネットワークの設定をします。設定するところまでは、前回と同様、メニューからSettingsを開き、"Wireless controls" -> "Mobile networks" -> "Access Point Names"を選択します。ここで、Windowsボタンを押すとAPNの追加ができるようになりますので、これをタップして、APNを"emb.ne.jp"に、UserName,Passwordを"em"に設定します。あと、Nameは何でもいいですが、適当に"EMOBILE"にして、Windowsボタンを押してセーブします。
ちょっとだけ違うのはその後、ネットワークを起動するプログラムが、Toggaだったのが、1.5からは、Modemというストレートな名前に変わっています。
Modemを立ち上げて、Connectをタップすると、PPP接続がはじまります。
今回驚いたのは、Android Marketに行ったら、My downloadsに、過去インストールしたフリーウェアがすべて管理されていたので、再インストールの手間がほとんどかからなかったことです。
これだったら、OSのバージョンアップもハードウェアの乗り換えも、ほとんど手間はかからないですね。
さて、真の狙いは日本語IMEのインストールですが、これはまだAndroid Marketには上がっていないようです。検索すると、"Japanese IME (iWnnIME) on Android - T9 / qwerty" というページが見つかりました。SDKからコンパイルしないといけないのですね。でも、ここまで作ってくれているだけでもありがたいです。"At Google Developer Day last week, I received a free HTC Magic....."というくだりに強烈な嫉妬を覚えつつ、日本語IMEの作者に感謝したいと思います。
これはまた後日、トライしてみることにします。
[関連ページ]
Kaiser Builds
Installing Android on the HTC Kaiser
Google I/Oで無償配布されたAndroid携帯「Google Ion」を紹介
Japanese IME (iWnnIME) on Android - T9 / qwerty
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